政界再編始まる−「とんち」を軸に新党結成


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参院選後の混乱を経て,ついに野党再編が始まった。22日,野党を中心に98名もの国会議員が参加して結成された「とんち新党」がそれだ。


先日の参院選の結果を受け,野党の再編は不可避と見られていたが,野党間の対立は相変わらず。再編どころか,逆に各党内の主要議員間の意見対立まで激しくなる始末だ。
「そもそも価値観がこれだけ多様化した今,従来のような,主義主張を軸とした政界再編はもはや困難」という悲観的な見方が支配的になり,焦点は「政治手法を軸とした再編」に移っていた。


問題は,どのような政治手法を軸とするのかという点だ。
政治は突き詰めれば,対立する意見をどう調整して物事を決めるか,というもの。したがって「どのような手法で意見を調整し収斂させるか」という点がポイントとなる。「多数決」「義理人情」「世論利用」などが代表的なものだが,どれも手垢にまみれた感があるのが難点だ。


そうしたなか,14日に野党の有志議員35名が集まった非公式会合で,みんなの党藤巻幸夫参院議員が提案したのが「とんち政治の実現」だ。
政治的課題の根幹には,人間の心情の問題が横たわっている。反対派が思わず「これはやられた!ワッハッハ!」と笑ってしまうような「とんち」の効いた打開案を提案できれば,難題の解決も可能になる,という考え方だ。
この日参加した多くの議員からは,考え方には賛意を示しつつも,「本当に皆をうならせるような,とんちを生み出せるかどうか不安だ」という意見が数多く出された。
これに対して,藤巻議員は「吉本興業とタイアップし,芸人養成学校への短期留学プランを設けるほか,優秀な芸人や落語家を政策秘書として迎え入れる案も検討している」と説明。
「それなら何とかなるかも」と,ムードは一気に「とんち新党」結成に傾き,場内からは坊主頭の藤巻議員に対して「一休さん一休さん」というコールが沸き起こった。


22日,この「とんち新党」立上げに賛同した98名の議員らは,全員,頭髪を剃り上げて結成式に参加。青々とした「一休さんヘア」がずらりと並ぶ壮観なセレモニーとなった。
党歌はもちろん「一休さんのテーマ」だ。

党代表は暫定的に藤巻議員が務めるが,近日中に,所属全議員による「とんち問答トーナメント」で決定することを明らかにしており,透明性の高い選出方法で国民にアピールする。
また,様々な政策課題の解決に繋がる「とんち」を広く国民から公募する方針も同時に公表された。第1回公募テーマは「消費税引き上げをめぐる意見の対立をとんちで解消せよ」だ。
優秀作品の作者は,自動的に次期国政選挙における候補者として擁立される予定であるため,直近の選挙で落選した前・元議員らが必死で応募してくるものと見られる。


結成式後,記者会見に臨んだ藤巻暫定代表は「国民の支持を得るにはまず,結果を示すことが重要だと理解している。そのためにも所属議員一同が知恵を振り絞り,年内に,とんちで3つ以上の問題を解決してみせる」と”公約”を明らかにした。

以下は記者との一問一答。

記者:維新の会の橋下共同代表は参加しないのか。
代表:その橋,渡るべからずということです。
記者:中国の習近平主席を,とんちでぎゃふんと言わせることが出来るのか。
代表:習金平さんを今すぐ連れてきてください。私がぎゃふんと言わせてみせます。
記者:代表の話は全部,「一休さん」のパクリではないか。
代表:気にしない気にしない,一休み一休み。


この政党がどのように日本を変えるのか,それとも変えないのか,注目が必要だ。