猛暑効果で人体に異変?

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今夏,日本各地を襲った猛暑の影響と思われる異変が起こっている。


東京・丸の内にある三菱地所の本社。
同社が毎年実施している社員の健康診断で,8月下旬以降の受診者データに,過去に例のない現象があらわれている。30歳を過ぎた社員の身長が,平均して前年比で4cmも伸びているというのだ。
伸び方には個人差があり,もっとも顕著な例では,物流施設営業部の男性社員(43)が,昨年の165cmから一気に181cmまで成長したという。

同様の現象は他社でも広く確認されており,報告を受けた厚生労働省がデータ分析を行った結果,各社所在地の8月の平均気温と,身長の伸びの間に相関関係があることが確認された。この結果から,厚生労働省は現時点では「猛暑で人体の骨格・筋肉に緩みが生じたのではないか」という仮説を有力視している模様だ。

成人の身長は,ストレッチ運動やカイロプラクティックにより,多少は伸びることが知られているが,これらは主に筋肉や骨格の緊張をほぐし,身体の歪みが是正されることによるものだ。同様の効果が,暑さによる身体の弛緩で実現するのに加え,「熱が加わると物体は膨張する」という自然現象も寄与したものと推測している。

こうした異変は,実体経済にも思わぬ好影響をもたらしている。
東京・池袋の西武百貨店では,8月中旬以降,スーツ類の売上げが急激に増加している。「身長が伸びたせいでスーツのサイズが合わなくなった」というサラリーマンが,やむなく購入に動いているのだ。靴,帽子などにも同様の特需が発生しているほか,自宅内や通勤途上でつい頭をぶつけてしまう事故が多発する結果,絆創膏の売上げも「前年同月比で3倍」(マツモトキヨシ新宿3丁目店)になっているという。

また,身長が高い方が有利なバレーボール・バスケットボール等の合宿・キャンプ等を猛暑で知られる埼玉県熊谷市高知県四万十市などで行おうという動きも出ており,「暑さで街おこし」というこれらの市町村の戦略への追い風となっている。

ただ,厚生労働省では「今回の現象は猛暑の影響によるもの。冬になると,もとの身長に戻る可能性が高いので,ぬか喜びはしないほうがよい」というコメントも発表している。

地球温暖化の進行とともに未知の現象にぶつかることが増えていく昨今。この先,何が待ち構えているのかを考えると,眠れそうにない。