サラリーマン110番(57)取引先の妙なサービスに辟易する私


(注意)本文に登場する企業,個人名等は実在のものとは一切関係ありません。


<相談内容>

52歳のサラリーマン。
最近取引が始まったある外資系企業を訪問し,応接室に通されると,応接テーブル上に大量の「チュッパチャプス」が大輪の花のように飾られていました。

まもなく面談相手が入室,名刺交換をした後「さあ,遠慮なくどうぞ」とチュッパチャプスを勧められました。聞けば,社内を全面禁煙化する際に,口寂しい人のために会社からチュッパチャプスを無償で提供するようになったのが始まりということで,来客にもお茶やお茶菓子の代わりに勧めているとのこと。
断るのも野暮だと考え,やむなく1本を手に取り,なめ始めたのですが,どうも商談をする雰囲気にならず,単なる世間話だけで約束の時間が過ぎてしまいました。
チュッパチャプスをなめながら,効果的な営業活動をするにはどうすればよいでしょうか。

<回答>

冷静に考えればすぐ分かることですが,チュッパチャプスをなめながら目覚しい営業成果を挙げるのはかなり難しいと思います。
あなたが考えるべきは,「どうすればチュッパチャプスをなめずに済むか」ということではないでしょうか。相手に対して失礼のないようにチュッパチャプスを避けるには,例えば次のような作戦が考えられます。

  • ガムをかんだりおにぎりを食べたりしながら先方を訪問し,「口が忙しくてなめる余裕がない」ことをアピールする。
  • 手の空いている同僚を同行させ,チュッパチャプスを自分の代わりになめさせる。
  • 「わーうれしい,子供へのお土産にいただいていいですか」と5本くらい取ってかばんに入れてしまい,商談に入る。

ご健闘をお祈りします。