東京都知事選・候補者の声に耳を傾ける
いよいよ明日投票の都知事選。今回立候補のメンバー中，テレビなどでよく出てくる4名は別として，その他の候補は近年稀にみる個性派ぞろい。埼玉県民の私としては都民が羨ましくて仕方がありません。都民でもないのに，結局今回の政見放送も全部見てしまいましたので，印象に残った候補について若干感想を述べます。
○外山恒一候補
＜公約＞
- 私には建設的な提案など一つもない！
- 私が当選すると，諸君はビビる！私もビビる！
＜印象的なフレーズ＞
- 我々少数派にとって選挙ほど馬鹿馬鹿しいものはない！多数決で決めれば，多数派が勝つに決まっているじゃないか！じゃあどうして（私が）立候補しているのか？この話は長くなるが，掲示板のポスターを見てくれ。ポスターは2種類あるから，どちらも見逃さないように。
個性派候補のオンパレードの中でもそのテンションの高さで頭2つ抜け出ている感のある外山候補。カメラを睨み付けた演説ぶりは経験を感じさせます。今後の各地の選挙でも活躍しそうな予感がします。
○おがみおさむ候補
＜公約＞
- 東京オリンピックに代えて「東京防災オリンピック」を毎年，あるいは2年に1回予算ゼロで開催する。
- 経費の節減。東京都の予算は，地方からカネが集まりすぎてどうも贅沢をし過ぎているような気がするので，余ったカネは幼稚園児から義務教育に至るまで，1000億円を奨学金に回す。
＜印象的なフレーズ＞
- 東京は有名人とか芸能人とかそういう人ばかりで，普通の人は息苦しい街である。
有名人や芸能人に会ったことがあまりないのでよく理解できませんでした。埼玉県民にはよく分かりません。
○ドクター・中松候補
＜公約＞
新聞によっては「５大候補」の一人に数えており，個性派候補に入れるのは不見識かもしれません。もし落選の暁には，ぜひ埼玉県知事選に立候補されるようお願いしたいと思います。
○高橋みつる候補
＜公約＞
- 新銀行東京は即廃止する。
- 歳出を折れ線グラフや棒グラフで過去・現在・未来にわたって分かりやすくする。
- 公務員の給料を最高でも民間の平均給料以下に抑える。
- 入札制度改革により，３LDKで家賃1万円/月，ワンルームで5000円/月の都営住宅を実現させる。
- 実車タクシーの直進・左折時に限ったバスレーン通行を認める。
- 警察改革で検挙率を引き上げる。
- 事件・事故が情報提供者の情報で解決した場合，その貢献度に応じて5000円から100万円までの報奨金を支払う。
- 警察官の増員ではなく，「あんしんカメラ」の設置で防犯強化，各家庭にも補助金を出して設置を呼びかける。
- 誰でも入れる医科大学を開設し，医者と同じ知識を身につけさせる。
＜印象的なフレーズ＞
- 「あんしんカメラ」とは，「監視カメラ」ではイメージが悪いので呼び方を変えました。
公約のオンパレード･･･大きなことから小さなことまで，まさに大盤振る舞いです。
○山口節生候補
＜公約＞
- 都知事になったら，次のような歴史に残る演説をする。（「アイハブアドリーム」以下の内容）
＜印象的なフレーズ＞
- アイハブアドリーム！･･･
- 東京都職員の18万人の皆さん，マリー・アントワネットのように税金を浪費してはいけません！
- 今回の都知事選の本当の争点は，東西冷戦後の戦争に対する考え方が問われています。
- もし日本がEUに入ろうとしても，ある制度があるので入れません。
マリーアントワネットのみならず，ケネディ，キング牧師，東西冷戦，EU,･･･都知事選とは思えない雄大なお話を拝聴できました。原稿用紙を持ち上げて一生懸命に読み上げる，白いフレームのメガネ姿が印象的です。
○佐々木崇徳候補
＜公約＞
はるばる大阪・堺市からの立候補です。上記の公約のほかは，個人的に抱えておられるトラブルに関する主張をされておられました。
○高島龍峰候補
＜印象的なフレーズ＞
- 東京はあぶない！というキャッチフレーズで立候補することを決意しました。
「ふくろう博士」が健康上の理由および「ふくろう博士」名の使用を認められなかったことで立候補を断念，その想いを託された形で立候補されたとのことです。
「東京はあぶない！」というキャッチフレーズ，何が危ないのか私には理解が難しかったのですが，総合すると高齢者の問題，交通問題等のようです。
