権力の源泉(4)林家ぺー


注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。


タレントを撮影した大量の画像が入ったデジカメを紛失した騒動で,久々にスポットライトを浴びたと思ったとたんに,一門の春風亭小朝・泰葉夫妻の突然の「金屏風付き・夫婦同伴&正蔵・いっぺい同席離婚会見」に話題をさらわれてしまった悲劇の芸人・林家ぺー

林家ペーの有名人マル秘お宝写真

妻のパー子とともに,ピンク色の衣装に身を包み,パー子が時々あげる奇声以外にはこれといった芸も無い2人

だが,不思議なことに細々とではあるが,芸能界を生き延びてきている。そんな彼らが生き残ってきた力の源泉は何なのか。



ほとんど知られていないが,林家ぺー・パー子夫妻は,芸能界で唯一の「ビジネスモデル特許」の保有である。

ビンク色の服装の男女2名が特に意味のない奇声などを出して場を盛り上げる」というこのビジネスモデル特許に一体,何の意味があるのか。



TV視聴者を対象として,「視聴者は何をどれくらいの頻度で見たいと考えているか」ということについて電通が10年おきに実施している調査がある。

前回調査は2003年とやや古めだが,その結果を見ると,「ピンク色の男女2名がわいわい騒ぐ様子」は,見たいランキング1,847位にランクインしており,調査結果から逆算すれば平均的な視聴者1名あたり,年間に2.6回程度は見たがっている,という数字が出ている。

視聴率等を考えれば,年間17本程度の番組に出演させることでこの需要は満たされることになるが,この「17回分の番組出演」という超ニッチな市場を,特許により独占しているのがぺー・パー子である。

この17回分のTV出演を材料として「TVでおなじみの」という肩書きをつけて地方営業を行い,しぶとく芸能界を生き抜いているのが彼らだ。



このランキングには様々なものがランクインしており,例えば「黄色い服装でつまらないギャグを披露する様子」は,1,192位にランクインしており,かつては「ゲッツ」でおなじみのダンディ坂野がこの市場を独占していた。

しかし,特許が無かったためにデーブ・スペクターや新興芸人に市場を荒らされ,あっという間にTVから消えてしまったのは記憶に新しいところだ。



電通による次回調査は2013年だが,本年10月に某調査会社が実施した同種の調査によれば,現在の第1位は「半裸の男性が大騒ぎする様子」で,視聴者1名あたり年間195.3回見たいという驚異的な数字が出ている。

TV出演回数に換算すれば年間1,322回という巨大市場であるが,特許の取得は「独創性が無い」という理由で非常に困難であると見られており,古株の江頭2:50をはじめ,「半裸芸人戦国時代」は当分続くことになりそうだ。



そんな戦いを尻目に,独自の小さな市場を守り抜く,林家ぺー・パー子夫妻のしたたかさから今,目が離せない。