国会に「第三院」設置の動き−国政停滞打開に光明


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衆参両院での与野党ねじれ現象で国政の停滞が強く懸念されているが,政財界から「第三院」を設置すべきという意見が出て,実現に向けて急速に実務検討が進み始めている。


日本経団連が先月発表した会長私案によれば,第三の国会として「芸議院」を提唱すべき,としている。

20歳以上の日本国民で,その名の通り,世界に通じる一芸に秀でた人物を議員として選出していくというものだ。

衆参両院同様,選挙で選出すべきとの声もあったが,「与野党のねじれに巻き込まれないためには,全く別の次元で議員選出を行うべき」としてこうした案となったという。

芸議院が召集されるのは,現在のように衆参両院で議決が分かれた場合のみ。

これまでは両院協議会で扱いを協議していたが,現実的にはこれで話がまとまることはあり得なかった。

芸議院を召集し,衆参どちらの議決の方が国民のためになるかを,一芸に秀でた有識者としての立場で判断するというものだ。



問題は,議員選出の基準。

日本学士会員,文化勲章受章等を条件にするとの案もあったが,「特定の年齢層・分野に集中する上,実質的に政府が決める人選となり望ましくない」ということでこの案は事実上消えている。

現段階で最有力視されているのは,テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン」「TVチャンピオン2」で優勝を飾った人物に議員資格を与えていく,という案だ。

当初は「大食い」等,限られた分野に偏っていたこの番組も,現在ではスタッフの努力により非常に幅広い分野を対象にしており「様々な分野での第一人者を集めてその英知を結集して判断を下す,という目的に適う」として多くの関係者が賛同の意向を示している。

古代ローマ元老院のように,議員任期は原則として終身制となっていることから,「生涯食いっぱぐれがない」として国民の強い関心を集めている。

現在「TVチャンピオン2」で募集中の「自動販売機通選手権」への応募もこうした関心を受けて急増,過去最高の159万名からもの応募の第一次選考をどうするか,番組スタッフは嬉しい悲鳴をあげている。



現時点で「ダメ犬しつけ王」の森田誠さん,「鼻大王」の木村克己さん,「パチプロ王」の大崎一万発さん,「羊飼い選手権」優勝の安西浩さん,「イルカ王」の三好豪さん,「野生動物発見王」の加藤直邦さん,「全国氷川きよし通選手権」優勝の町田麻子さん,「新幹線王」の若原亨さんら総勢166名が議員として内々定しており,これらの議員候補者らは既に集まって,議長ポストや委員長ポストの配分をめぐる調整に入っている模様だ。

現在のところ,議長候補には貫禄を重視して「スーパーデブ王」の小林昭男さんの名があがっており,衆参両院が最も注目しているイラク・テロ特別委員会の委員長には,「混乱する委員会を一発で静める力がありそう」ということで,「チェーンソー王」の伴正史さんが有力視されている。



こうした動きについて「芸議院での議決に持ち込まれては我々の存在意義が無くなる」と,与野党とも強く警戒しており,何とか衆参両院で話をまとめるべく,再度大連立を含めた政界再編の動きが水面下で加速しそうだ。


166名の「王」が見守るもとで,日本の政治が再び動き出そうとしている。