特集・日本の協会(15) 一般社団法人・日本あいさつ検定協会

日本あいさつ検定協会とは,「あいさつ検定は『心のワクチン』」という難解なキャッチフレーズのもと,「あいさつ検定」およびその関連事業を実施している協会です。

あいさつ検定は5級〜1級,さらに「初段」に相当する「あいさつ診断士」までの全6段階。

とりあえず「道場破り」気分で「あいさつ診断士」を受験してみようと思い調べてみると,とんでもなく長い道のりになることが分かりました。診断士になるには,以下のような道に耐える必要があります。

  1. まず4級受験対策講座を受講,修了して4級受験資格を獲得する。
  2. 4級試験を受験(ネット上で受験できる筆記試験のみ),これに合格することで「3級受験資格」を獲得する。
  3. 「あいさつ検定3級受験対策講座」を受講する(受講が受験申し込みの必須条件)。
  4. 講座終了後,3級(筆記)を受験,合格する。
  5. 3級(実技)試験を受けるため,会場の名古屋に向かう。ちなみに次回の試験日は今年7月29日で,どうやら年1〜2回しか実施されないようです。
  6. 3級(実技)に合格して,晴れて3級合格者となり,「2級」受験資格を獲得する。
  7. 以下,この繰り返しで「あいさつ診断士」になる。

実技試験が年1回しかないとすれば,最速で4年はかかることになります。また,それぞれのステップで受講料や受験料,旅費(名古屋在住者以外)がかかるので,相当な散財の覚悟も必要です。

ちなみに「2級」のロールプレイング出題範囲には「ハグ」「キス」「アイコンタクト」まで入っており,どんな実技試験を強要されるのか,少々不安です。
また,当協会が開発した「あいさつ体操」が,実技試験の出題範囲に含まれることになりそうです。

さらに「ゆるキャラ」としては強引な「あいさつ地蔵」まで開発しており,協会の野望がどこに向かおうとしているのか,ちょっと目が離せません。