旧石器ねつ造の藤村氏周辺で新たなねつ造が続々発覚−歴史学に消滅の危機(2000年)


注:このコーナーは,1998〜2005年の「日本警戒新聞」に掲載されたバックナンバーの一部を紹介するものです。記事内容については他の記事同様,相当多量の偽情報が含まれていますのでお気をつけください。また,登場する企業名・団体名・個人名は実在のものとは関係なく,かつ時代の変遷と共に変化・消滅しているケースもありますのでお気をつけください。



様々な意味で「歴史を変えた男」として一般社会でも有名になった東北旧石器文化研究所の藤村新一前副理事長の祖先および親族が,旧石器発掘以外にも様々なねつ造を行っていたことが新たに発覚,関係官庁や学会は衝撃を受けている。


最も大規模なねつ造は「大阪城大坂城)」の存在。藤村氏によると,藤村氏の曾祖父にあたる剛造氏が重さ8トンの巨石二百数十個を土中に埋めるなどして城跡をねつ造したうえ,さらに1万3000点にも上る歴史上の文献の書替えを行い,歴史上実は存在しなかった大阪城をねつ造したという。藤村氏は「曾祖父はその一生を大阪城のねつ造に捧げた,かなり曲がった情熱の持ち主だったと聞いているが,親戚の間では大物として評価が高い」としており,「私本人は何ら関与していないが,親戚筋の者として道義的責任は感じている」とコメントした。
なお,曾祖父の叔父にあたる人物が名古屋城をねつ造したという一部報道については,藤村氏は「初耳であり承知していない」としてコメントを避けた。

藤村氏の曾祖母にあたる藤村トキさんは,剛造氏と離婚した後欧州に渡り,欧州各地で「アルプスの少女ハイジが幼少時に描いたと伝えられる犬の絵」や「名犬パトラッシュの頭骨」等をねつ造したという。これらの物語は,こうした実物証拠があることから欧州では実話として信じられており,トキさんのねつ造技術に欧州中が一杯食わされた格好。
またトキさんはフランスではノストラダムスの「諸世紀」の書替えも行っており,「日本でのカップラーメンの発明を予言した」とされている「諸世紀」の第38節「フジヤマー王の民,素早く生まれる長く温かきものに巻かれ欲望を満たす」というくだりは,トキさんが書き込んだものであることが昨日までに判明している。これが偶然なのか,それともトキさんに予知能力があったのかは今後の調査を待つ必要がある。

夏目漱石と親しかったという藤村氏の祖父,陽一郎氏は漱石から預かった小説の原稿を勝手に改竄,「我輩は犬である」という漱石の小説を「我輩は猫である」に書き換えて出版社に持ち込んだことが漱石の子孫である夏目房之助さんの所有している資料から明らかになっている。この件について藤村氏は「陽一郎は曾祖父に比べて随分人物が小さかったと親類の中で言い伝えられているが,その理由がようやく分かったような気がする」と他人事のようなコメントを出した。

また,国土地理院が日本地図の一部を改竄,実際には存在しない県をあたかも実在するかのように地図上記載していることが内部告発により明らかになったが,これが藤村氏の長男で現在国土地理院地図部地図画像課に在籍する慎太郎氏(33)の仕業であることが判明した。我が子もねつ造マニアであったことについて,藤村氏は「ばかなんじゃないかと思う」と涙ながらに我が子の犯罪について謝罪の意を表明した。なお,どの県がねつ造された県であったかについては国土地理院は「近隣県の住民感情を考えると公表できない」としているが,九州地方の某県であることを示唆した。

これら続々と出てくるねつ造の事実に,10月下旬から「日本の歴史」全26巻シリーズの刊行を開始したばかりで,しかも第1巻の「縄文の生活誌」1ページ目で藤村氏を思い切り賛美してしまった講談社は,刊行計画の全面見直しを検討するなど,莫大な損害を受けることになりそうだ。ただ損害賠償を請求しようにも藤村氏にはこれといった財産も無く,講談社は「全く,藤村氏を旧石器の代わりに埋めたいくらいだ」と怒りを隠さない。