「国民投票」で国民栄誉賞を決定へ−7月の参院選から試行開始

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官房長官は14日の記者会見で,国民栄誉賞の対象者決定に「国民投票」を導入する方針を明らかにした。


先日の長嶋茂雄松井秀喜両氏同時受賞で改めて脚光を浴びた国民栄誉賞だが,法令等で定められている選定基準は「広く国民に敬愛され,社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったもの」という抽象的なもの。
同種の表彰制度である「内閣総理大臣顕彰」との違いも分かりにくく,「時の政権が人気取りのために恣意的に運用している」という批判が常に付きまとっている。
こうした問題点を解消しつつ,その他の課題も同時に解決するべく導入されるのが,国民投票制度の利用だ。


会見で明らかにされた具体的方針は以下のようなものだ。

  • 政府は数名程度の「受賞候補者」を選定する。
  • 国政選挙が実施される機会に合わせて,上記候補者から1名を選ばせる国民投票を同時に実施する。
  • 最も投票者が多かった1名に国民栄誉賞が授与される。
  • この国民投票有権者は,満18歳以上の全ての国民とする。


この方針によれば,国民栄誉賞は国政選挙の実施後の新首相により授与されることとなるため,「時の政権の人気取り」という批判は必ずしも当たらなくなる。
さらに,憲法改正を掲げる自民党にとっては,実施例のない国民投票を実際に行うシミュレーションになるというメリットもある。
一方,民主党・維新の会等にとっても,有権者が投票所に足を運ぶ意欲が高まることで国政選挙の投票率も高まり,これが自党に有利に働くという計算もある。
このため,目下対立が目立つ与野党間には珍しく,既に大筋で合意が出来ている模様だ。


官房長官は,今年7月に予定されている参議院議員選挙に合わせて初回の国民投票を行う意向も明らかにしており,既に水面下で検討作業が相当程度進んでいる模様だ。

当初は「前回が野球だったので,今回はサッカーを対象として,『三浦知良』『中田英寿』『釜本邦茂』の3名を候補とする」という案が有力視されていた。

しかし,三浦氏が受賞に対して強い辞退の意向を示していることや,「事前検証もなく,いきなり実施するのは拙速」という慎重論も根強いことから,「今回はあくまでシミュレーションとして位置付けて実施する」ことで大筋決着する見込み。

初回の国民投票は,幅広い有権者層に広く認知されているテレビ番組「サザエさん」のキャラクターから選定させる案が有力となっており,サザエ・マスオ・波平・フネ・カツオ・ワカメ・タラ・タマの8候補から選択させる案が検討されている模様。
ただ,「タマを入れるならイクラやアナゴさんも入れるべき」等,最終的な候補者の決定までにはまだまだ調整が必要になりそうだ。


国民に最も支持されている磯野家のキャラクターは誰なのか,またこの投票が参院選の結果にどのような影響を与えることになるのか,注目が必要だ。