ディアゴスティーニ,新分野に進出−第1弾は「漁業」

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「週刊 戦艦大和を作る」「週刊 戦国武将データファイル」等,モデル製作やコレクション収集を週刊スタイルで進めるホビー出版業界の巨人,「ディアゴスティーニ・ジャパン」が,「ホビーから実業へ」を合言葉に,新分野のシリーズを刊行することが明らかになった。

同社は,かつて「ハーレーダビットソンを作る」などの大ヒットシリーズを次々と飛ばしたが,景気低迷の影響を受けしばらく不振が続いていた。
昨年来の景気持ち直しにより,徐々にホビー分野の書籍販売は改善に向かっているが,同社の大谷秀之社長は「今は一息ついている場面ではなく,次の成長を模索する絶好の時期」と判断。
「これからの日本は,実業を支えていく確かなスキルを持った人材育成が鍵になる」として,様々な業界で求められる人材を,週刊スタイルの教材販売で効率的に育成していく事業への進出を決めたもの。


まず挑むのは,近年何かと注目を集めている農林水産業関連の分野だ。
第一弾として,GW開けの5月9日,「週刊 漁業者になる」創刊号を発売する。
毎週発売される教材に従い,一人前の漁業者になるための様々な知識修得,訓練,事業計画策定等を進め,約2年後の100号終了時には立派な漁業者になれる,というものだ。

創刊号は,「兄弟船」などのヒット曲で知られる演歌歌手・鳥羽一郎さんを表紙に配し,「帝王・鳥羽一郎に海心を学ぶ」が特集されている。鳥羽さんが2時間にわたり熱い想いをぶちまけるインタビューを収めたDVD「俺と演歌と水産業」が付録について,380円という破格の廉価で発売される。

第2号以降は,「海の生き物を知る」「釣り道具を作る」「漁場のルールを知る」「基礎体力をつける」「仲間と師匠を作る」「漁船を建造する」「バリューチェーンを作る」「制度資金を使いこなす」等が続く。
シリーズの監修を担当する北海道の漁業関係者は「自分の若い頃にこのシリーズがあれば,苦労せずに一人前になれたのに」と,その内容を高く評価している。



同社では,まずこの第1弾の売れ行きを確認したうえで第2弾,第3弾を年内にも投入する予定だ。
第2弾は,「週刊 ハンターになる」を予定。日本の農業の数多い課題の一つである「鳥獣被害対策」では,狩猟者不足もネックになっていることから,1年間,全50号を学ぶことで一人前のハンターを育て上げることを目標としている。最大のハードルは,猟銃を手作りする課程で,銃刀法違反で読者が検挙されることのないよう,警察庁事前協議を行う予定だという。
第3弾は未定ながら「週刊 イタリア野菜を育てて売る」等が候補になっている模様だ。


農林水産省も全面的にバックアップの姿勢を見せている今回の取組みが吉と出るか凶と出るか,注目が必要だ。