「キッザニア東京」で詐欺事件が多発−警視庁が注意を呼びかけ

注意:この記事は,将来起こるかもしれない事件を妄想を交えて記したもので,少なくとも現時点においては全く事実ではありません。実在の人物・団体・事件等にも一切関係ありませんのでご注意ください。


東京・豊洲にオープン,子供のための社会体験テーマパークとして注目と人気を集めている「キッザニア東京」の周辺で,同施設関係者を装った詐欺事件が頻発しており,警視庁では来場者に注意を呼びかけている。

キッザニア東京には,航空会社やテレビ局,宅配センターなどまで約70種類もの職業を疑似体験できる施設が入っており,子供はその施設で「お仕事体験」をし,これを終えると仕事の種類に応じた報酬として,「キッゾ」という架空通貨を受け取れる仕組み。この「キッゾ」はキッザニア東京内の他の施設で利用可能で,余ったものは銀行に預けて次回来訪時に利用することもできる。午前10時〜午後3時までの第1部と,午後4時〜午後9時までの第2部の完全入替制で運営されているが,人気集中のため入場制限がかかることもたびたび。こうした人気ぶりや,入場料として子供で3,000円程度が必要なことから,せっかく来場してみたものの,入場を断念して帰宅する子供達が相次いでいるのが実情。

こうした状況に目をつけた詐欺グループが,入場をあきらめた子供達に「別棟のキッザニア東京EXならすぐに無料で案内できますよ」と声をかけ,ある程度人数が集まるとマイクロバスで子供達を連れ出しているもの。詐欺グループは子供達を数人に分けて,「お仕事体験現場」に送り出し,仕事を終えた子供達には「キッゾ」の偽札を渡す,というものだが,問題は詐欺グループが子供達を送り出している先。「体験」と称しながら彼らが送り込んでいるのは,本物の飲食店や建設現場などで,彼らは派遣先から手数料を受け取っている。皿洗いや資材運びなどをやらされているものの,子供達はこれが「お仕事体験」だと信じて疑わず,「キッゾ」を受け取り喜んで帰っているためこれまで発覚が遅れていた。しかし16日,「お仕事体験」で銀行に派遣された子供が帰宅後に「銀行の人に『じこさてい』という仕事を徹夜でやらされた」と親に訴えたことから,詐欺グループの存在が明らかになったもの。
全銀協では「このような犯罪が相次ぐと,将来金融機関を志望する若者が皆無になってしまう」と問題を深刻に受け止め,キッザニア東京周辺での自主警備を買って出るなど,警察に全面協力する姿勢を見せている。