「サザエさん」,ついに時間の概念導入へ

注意:この記事は,将来起こるかもしれない事件を妄想を交えて記したもので,少なくとも現時点においては全く事実ではありません。実在の人物・団体・事件等にも一切関係ありませんのでご注意ください。


日曜日夜の人気アニメ番組「サザエさん」に,ついに時間の概念が入ることが15日,明らかになった。
サザエさん」の毎回のテーマには,1年間の暦や季節の移り変わりは反映されているが,決して歳はとらないことになっている。この点について「不自然だ」「カツオはいつまで小学生気分でいるのか」と指摘する声は以前から多かったが,「毎年変わらないからこそサザエさんだ」と主張する声も強く,また歳をとった姿を放映すると著作権上の問題も生じることから,現在のような仕組みが数十年にわたり継続していた。
しかし「歳をとらないサザエさん一家を見ているから日本人は少子高齢化問題に対しての危機意識が弱いのではないか」という高市早苗少子化問題担当大臣の一声で,ついにフジテレビが重い腰を上げ,このたび著作権の問題にけりをつけ,「毎年歳をとっていくサザエさん」の放映が決まったもの。「今までどおりのサザエさんがいい」という声も根強いことに配慮して,日曜日夜の「サザエさん」は現行どおり「歳をとらない」まま放映し,「歳をとるサザエさん」は,新番組「サザエさんNEO」として,毎週金曜日の深夜枠で放映を開始する。

第1回目となる19日の放映は「タラちゃん 急成長」「波平 定年の危機」「マスオ二世帯住宅提案」の三本立て。
「タラちゃん 急成長」では,幼児らしく毎年10cm以上身長が伸び,2頭身だったタラちゃんがスマートな4頭身になって登場。しかしサザエが「こんなタラちゃん,嫌だわア」とうっかり漏らしてしまい,すねたタラちゃんは三輪車ではなく二輪自転車に乗ってどこかに行ってしまう。タラちゃんの行方はさて・・・?
「波平 定年の危機」は,誰もがうすうす感づいていた「波平が定年を迎えた後,まだ小学生のカツオとワカメを抱えた磯野家の家計は大丈夫なのか」という問題をストレートに取り上げたもの。カツオに「父さん,ぼく,私立中学に入りたいんだけど大丈夫?もうすぐ定年じゃないの?」と尋ねられた波平は思わずカッとなり,「そんなこと心配しなくていい!」と一喝。しかし,現実には中学・高校,大学までの学費を支えるあてがない波平が,フネと老後の資金計画について語り合う。果たしてワカメの嫁入りは大丈夫なのか・・・?
「マスオ 二世帯住宅提案」では,東京都内の一等地に今時平屋建はもったいない,と考えたマスオが波平に「この際,二世帯住宅に建て替えませんか?」と提案。しかし,定年と老後の問題で頭が一杯の波平はこの提案に激怒。「わしを何歳だと思っているんだ!いまさら建て替えなんか出来るか!」と激高。婿入り後はじめて見る義父のすさまじい怒りに高齢化問題を真面目に考えなければ,と思うマスオだったが・・・。

当面は現在の深夜枠で放映し,視聴率がよければ日曜日夜の放映枠との入替も検討するという「サザエさんNEO」の内容に注目が集まる。