オリエンタルランドが新たな戦略を発表−「喜怒哀楽」の総合リゾートへ

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東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが18日発表した中期事業計画で,今後,さらに2つのテーマパークを新設することが明らかとなり,ディズニーファンの期待と不安を集めている。


東京ディズニーリゾートは,東京ディズニーランド(1983年開業),東京ディズニーシー(2001年開業)および周辺の商業施設からなる,日本国内最大の集客力を誇るテーマパークだ。

熱烈なリピーターも多く,今後の事業運営は磐石と見られているが,同社は全く気を緩めない。

同社の加賀見CEOは,「アミューズメント業界は,突き詰めると人間の感情に訴える産業。代表的な感情としては「喜怒哀楽」の4種類があるが,これまでディズニーリゾートがカバーしてきたのは「」「」の2つだけ。残る「」「」もカバーしてこそ,真のエンターテイメント王です」と語り,2018年,現在のディズニーリゾートに隣接して開業する予定の”怒りのテーマパーク”こと「東京アングリーランド」の3Dイメージ映像を紹介した。


この映像によれば,アングリーランドは米国のディズニーワールドに近いイメージのテーマパークとなっている。

来場者はまず,チケット売り場で最初の怒りに直面する。
30分以上並んでようやくチケットを買う順番が回ってくると,突然目の前の窓口が閉鎖されてしまう。激怒していると係員が飛んできて「大変申し訳ございません,他の窓口にお並びください。本当にすみません」と平謝り。
機嫌を直して他の窓口に並んでようやくチケットを買う順番が来ると,今度はチケット料金が大人1枚3万円という超高額であることを知り,またまた大激怒してしまう。ここでも係員が飛んできて「高くて申し訳ございません」と平謝りするも,値引きはされないまま,場内に入る。

面白そうなアトラクションを見つけ,行列に並んでいると,突然数名の若者達が行列に割り込んでくる。「皆並んでいるのに何だ!」と怒ると,若者達が「本当にすみませんでした,以後気をつけます」と謝罪,その場を立ち去っていく。
少し気分をよくして,いよいよアトラクションに搭乗する順番が回ってきたところで,「大変申し訳ありません,機械の故障が発生したため,本日の運転はとりやめさせていただきます」というアナウンスがされ,またまた大激怒。ここでも係員が改めて深々と謝罪の土下座を見せたので,少し機嫌を直して,場内のレストランに向かう。
予想どおり,レストランでは注文した「カルボナーラ」とは全くテイストの違う,「スッポンの煮こごり定食」が運ばれてくるというオーダーミスが発生,ここでも激怒→謝罪→許し,というプロセスが繰り広げられる。


こんなテーマパークに誰が行くのか,と思いたくなるが,同社の坂田幸俊常務は「勝算はあります」と自信たっぷりに語る。

来場客をイライラさせるハプニングはもちろん,全てスタッフにより故意に行われるもの。
一旦怒らせてから徹底的な謝罪で溜飲を下げる,という感情の起伏は,慣れればヤミツキになる,という。さらに,チケットの裏面には「お詫びスタンプ」欄が設けられており,スタッフが謝罪するたびにスタンプを1個押してもらえる。そして,退園する際にそのチケットを案内書に持参するとスタンプ1個につき1,000円,最大で29,000円がキャッシュバックされるという。滅多にないほど数多くの感情の起伏を体験して,上手くいけば実質1,000円の入場料で済むという点を徹底的にPRし,初年度入場者数500万人を目指すという坂田常務の鼻息は荒い。

2022年度には,残る「哀」のテーマパーク「東京サッドランド(仮称)」をオープンさせる計画。
坂田常務は「一度の来場で,一人当たり1リットル以上の涙を流させてみせます」とこれまた自信満々だ。

同社の新たな戦略が吉と出るか凶と出るか,注目が必要だ。