電子マネー戦争に新勢力が参入−MUFG・高須クリニック連合,日本銀行も参入へ


注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。


pasmoパスモ),nanaco(ナナコ),waon(ワオン)など続々新規参入が続く電子マネー業界に,7月から新勢力が参入して勢力地図を大きく塗り替えようとしている。



三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)と美容外科大手の高須クリニックという異色の組合せが提供を始めたのが世界初の生体電子マネー「hands(ハンズ)」。

その名のとおり,pasmoなどのカードに内蔵されているICチップを,利用者の手のひらに埋め込むという画期的なもの。高須クリニック「ピアスの穴を開けるのと同程度の負荷」(高須院長)で極小ICチップを手のひらに埋め込み,MUFGが展開する手のひら生体認証装置付きATMをチャージ用装置として活用することで「手ぶら電子マネー」を実現することに成功したもの。


pasmoなどが利用できる店舗では,手をかざすだけで決済が可能となるのは当然だが,このhands最大の機能は,hands所有者同士が握手することで二者間の資金決済が可能になるというもの。

握手をした人からされた人に向かい,1秒につき100円相当のチャージが移動するという仕組みだ。割り勘でのちょっとした飲み会やタクシーの相乗り後の精算など,少額決済に非常に便利だとして早くもサラリーマンを中心に利用者が20万名を超える勢いだ。

ただ,3万円の決済をしようとすると5分間も握手を続ける必要があり,「妙な雰囲気になってしまった」「大変気まずい思いをした」などという訴えもあるようで,少額決済手段としての性格をわきまえた利用が求められる。
また,ゴルフ場などで長時間の握手をしているとあらぬ誤解を受けることになるので,注意が必要だ。



日本銀行が7月17日から開始したのは,電子マネー機能付き日銀券」の発行だ。

これは,千円・5千円・1万円の3種類の日銀券に,ICチップを埋め込んでチャージを可能とするもの。一体何の意味があるのか,という声が一般的だが,日本銀行では「電子マネーと伝統的決済手段である紙幣のハイブリッド商品だと考えていただきたい。電子マネー付き日銀券は,電子マネーの残高がゼロという危機的局面でも,額面どおりのお札として利用できる。仮面ライダーは戦いに敗れてしまうとただの怪物だが,アンパンマンは敗れても食物になるようなものだ」とやや意味不明な解説をしている。


日本銀行では,電子マネー機能付きの日銀券と通常の日銀券を利用者が混同することを防止するため,描かれている肖像画を一新している。電子マネー付き日銀券に描かれているのは,「半笑いの野口英世」「爆笑する樋口一葉」「思い出し笑いの福沢諭吉
簡単に見分けが付くのはもちろん,偽造防止のため顔に複雑な皺が発生する笑い顔がいいとの判断から,これらの表情が選ばれたという。


今回の新たな肖像画の登場で再び大いに盛り上がっているのが「お札折り紙」関係者。昨年来,日銀券を複雑に折りたたんで製作した「ターバン野口」「一葉は見た!」「英世と諭吉のラブゲーム」「小泉純一葉」などの「お札折り紙」が一大ブームとなっていたが,今回の爆笑シリーズの登場で新たな作品が登場するのは確実。

17日の早朝から,「半笑い英世」を一刻も早く手に入れようという折り紙マニアらが全国各地の金融機関店舗前に長蛇の列を作り,20日には早くも発行枚数が1億枚を突破,一躍電子マネー最大手に躍り出た。



どのような電子マネーがこの記録を破って業界を制するのか,予断を許さない展開が続きそうだ。