ディズニー・オン・アイスに存亡の危機


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真夏の恒例イベントとなりつつあるディズニー・オン・アイスが突然,存亡の危機に直面している。



このイベントは,ディズニーの人気キャラクターらが氷上で繰り広げるエンターテイメントとして,子どもやディズニーファンらに根強い人気を誇っているもの。

今年も全国各地で合計200回近い公演が予定されている。



問題が生じたのは7月20日の東京公演だ。


今年のストーリーは,数百年前の日本・東北地方が舞台。

冷害による凶作に苦しむ農民を尻目に,悪代官たちが連日宴会を楽しみ,さらに年貢を厳しく取り立てている姿に義憤を感じたディズニーキャラクターたちが,農民を救うために「ディズニー一揆」を起こす,というストーリー。

悪代官を探すドナルドの後ろに忍び寄る敵の姿に,客席の子供たちから「ドナルド〜,うしろ,うしろ〜!」という叫び声が上がるなど,往年の「8時だヨ!全員集合」を彷彿とさせるほのぼの加減がいい味を出している。

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ところがそんなショーの最中に突然のハプニングが発生。


悪代官らともみ合いになったミニーが突然転倒,そのはずみでミニーの頭部がゴロリと外れてしまい,中から出てきたのはフィギュアスケート日本代表として活躍している織田信成選手の個性豊かな顔だ。


顔が織田信成,首から下はミニーという衝撃的なキャラクターの出現に,6,000人の観客で埋まった会場は,爆笑と悲鳴が入り混じったどよめきで覆い尽くされた。

突然の辱めを受けることになった織田選手はどうしていいか分からず,顔をゆがめて公式試合以外ではめったに見せない号泣を披露

これがまた会場の爆笑と悲鳴を誘うことになり,興奮した一部の観客らがリンク内になだれ込み,ドナルドやミッキーなど,他のキャラクターの頭部を奪い取るという暴挙に及んだ。

その結果,織田選手だけではなく,中野友加里選手,高橋大輔選手など,日本トップクラスの選手6名が混じっていることが判明,混乱の収拾が付かなくなったため,この日の公演は途中打ち切りとなった。



この事態に激怒したのが,日本代表選手らの試合以外での活動を厳しく制限・管理している日本スケート連盟だ。

公式試合前の無用の怪我やトラブルを防ぐ観点から,連盟では所属する選手らの無断の副業活動を厳しく禁止している。

しかし,トップ級の選手ともなると,著名コーチに対する巨額の報酬支払等で常に収入不足に悩んでいるのが実情。

このため,選手の間では今回のような一種の「アルバイト」はいわば公然の秘密となっていた。


しかし事態が明らかになった以上,連盟としては厳正な処分を下す必要があり,これらの選手に対し,今回のアルバイトで得た報酬の没収と,今後の一切のショーへの出演禁止を厳命した。



この処分に困惑しているのがディズニーサイド。

関係者によれば,日本公演では「ショーが日本語で進められるため,セリフと動きを一致させながらショーを進めるには日本人キャストが不可欠で,高度な技術と表現力を持つ彼ら一流選手無しでは公演の維持は不可能」と語っている。

今年の残り公演はこのまま中止となる公算が高く,ディズニーサイドでは「来年以降は日本だけは別のイベントを考える必要がある」として,早くも新企画の検討に着手している模様だ。



現在のところ有力なのは,体操選手をキャストに起用する「ディズニー・オン・体操」

体操の場合は,スケートほど選手のマネジメントが厳しくないため,公演に一流選手を起用することが可能というのが理由だ。

ミッキーやグーフィーに扮した一流選手らが吊り輪段違い平行棒でダイナミックにディズニーの楽しさを表現するショーは,「これはこれで観客に受けるかもしれない」と関係者らは乗り気になっている。


そのほかにも,谷亮子選手が八面六臂の活躍を見せる「ディズニー・オン・柔道」ダチョウ倶楽部をメインキャラに迎える「ディズニー・オン・熱湯」なども候補に上っており,来夏,どのようなショーが日本にやってくることになるのか,注目される。