Uberが東京マラソン冠スポンサーに

注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。 

 

 

東京五輪のマラソン男子日本代表「3人目」を事実上決めることになる、今年の東京ラソン

31日の開催を前に、突然「冠スポンサー」が就くことが発表され、招待選手をはじめ関係者を当惑させている。

 

 

今回、冠スポンサーとして名乗りを上げ、大会運営費用全額負担を行うのは、あのUber」だ。

ライドシェア等、いわゆるシェアリングエコノミーを象徴する企業として、日本でも「Uber Eats」の急速な普及で注目を集めている。

 

 

そんなUberがスポンサーとして名乗りをあげた理由は、ずばり「ランナー」の有効活用だ。

 

 

国土交通省統計によれば、日本全体での宅配便個数は、年間40億個規模とされている。

また、飲食物の出前・デリバリーについて正確な統計は存在しないものの、日本全体の世帯数や首都圏における平均的なデリバリー利用傾向から試算すると、日本全体で年間10億回を超える出前が行われているものと見られる。

そして最近、深刻な問題となっているのが、これら配達業務の担い手不足だ。

 

 

一方で現在、習慣としてジョギング・ランニングを行っている人口は日本国内で約1000万人とされている。

Uberでは、これらの人々が「特に目的もなく、手ぶらで走っている」という事実に着目、「どうせ走るなら、ついでに何か運んでもらおう」というアイデアにたどり着いたものだ。

 

 

仮にこれら1000万人が週1回ジョギングをし、その際ついでに荷物を配達すれば、年間でのべ5億人のデリバリーの担い手が生まれることになり、これは課題解決に極めて大きなインパクトを持つ。

 

 

Uberが市民ランナー団体等に内々打診したところ、「趣味と実益を兼ねることになりありがたい」と概ね好意的な反応だったことから、Uberではビジネスを大々的に立ち上げるべく、東京マラソンの冠スポンサーとなることを決断したものだ。

 

 

今回の東京マラソンでは、単に資金提供するだけではなく、実証実験を兼ねる予定としている。

具体的には、招待選手を含むすべてのランナーに、重量3㎏程度の配送物を一つずつ持ってもらい、その状態でフルマラソンを走破させるという。

配送物は重量こそ同じだが、形状は「液体洗剤」「羽毛布団」「大盛カレーうどん」「金塊」「整理用突っ張り棒」など様々だ。

何を運ぶかは、ゼッケンの順番で選択していくことになり、ゼッケン番号が大きい一般選手は、とんでもない残り物を運ばされることになる可能性が高い。

 

 

一方、荷物の選択という点では優遇されるものの、招待選手は怒り心頭だ。

今回の大会で、日本記録を更新して日本人最上位に入れば五輪代表に内定する、男子マラソン出場者たちは「こんな余計な荷物を持たされて走って、日本記録を更新するなんて無理だ」と口々に訴えている。

日本記録が更新されなければ、五輪代表に内定するMGC3位の大迫傑選手は沈黙を守っているが、記録を更新しないと五輪出場が絶望的となる設楽悠太選手は、同じく選考対象レースである38日の「びわ湖毎日マラソン」に出場レースを切り替えることも検討し始めた模様。

しかし、Uberが「びわ湖」についてもスポンサー契約交渉を進めているとの情報もあるため、なかなか決断が付かない様子だという。

 

 

Uberからは、東京五輪組織委員会に対し、五輪終了後に東京都内で開催するエキシビジョン競技として、今回の東京マラソン同様の「配送マラソン」を採用するよう働きかけているという。

会場が札幌に変更となり、東京都庁から善後策を求められている委員会サイドは「かなり高い関心をもって」(関係者)、Uberサイドとの協議に入る模様だという。

 

 

Uber東京マラソンの終了後、本年4月を目途に日本中の市民ランナーにメンバー登録を呼びかけ、短距離宅配サービス「Uber飛脚」を立ち上げる予定だ。

Uberから提供されるベストを着用して走ると、GPSにより走行距離・時間が記録され、これが報酬にも反映されるという。

これにより、明確な行き先も無いままに、皇居をぐるぐる回っていた市民ランナーは激減し、荷物を抱えた市民ランナーが急増することになる見込みだ。

 

 

これからは、見ず知らずのランナーが運んでくる、汗まみれの宅配便を受け取るという、新しい日常に早く慣れる必要がありそうだ。