NHK大河ドラマ,直前で差し替えへ−「マッサン」が影響

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年明け後の1月4日から放映開始となるNHKの新しい大河ドラマが急遽,差し替えられることになり,制作スタッフや出演者らがパニック状態に陥っている。


現在放映中の「軍師官兵衛」に続く2015年の大河ドラマは,幕末の長州藩吉田松陰とその家族を描いた「花燃ゆ」となることが既に昨年12月に決定。
井上真央伊勢谷友介大沢たかお東出昌大高良健吾北大路欣也奥田瑛二長塚京三松坂慶子などそうそうたる顔ぶれの出演者が撮影に入っており,既に当初4回放映分の撮影は終えているという。

そんなところに思わぬところから横槍が入った。



10月25日に開催された政府の経済財政諮問会議の場で「NHKドラマのあり方」が取り上げられたのだ。
議論を仕掛けたのは,今年,ローソンからサントリーに移籍した新浪剛史議員だ。
新浪議員は「公共性の高いNHKのドラマには,高い公平感覚が求められる」としたうえで,まず次回作品に内定している「花燃ゆ」が安倍首相の地元・山口を舞台にしていることに言及。
NHKが首相に媚びているように見える。痛くもない腹を探られる首相にとっても迷惑ではないのか」と述べ,さらに今度は朝の連続テレビ小説「マッサン」を激しく批判。
「あのドラマは『ニッカウイスキー』の目線で描かれたストーリー。ライバルであるサントリーの立場からは,NHKのやり様はあまりにアンフェアだといわざるを得ない」と指弾した。
これに対して議長である安倍首相が「ではどうすればいいのか」と質問したところ,新浪議員は「いい方法がある」として,「サントリー創業者・鳥井信治郎を主人公にした大河ドラマ『やってみなはれ』を来年初から放映すれば全ての問題が解消される」と提案。
会議後直ちに外遊に出発しなければならない議長の安倍首相は,「新浪議員の言い分は分かるので,NHKには真剣な検討を『やってみなはれ』と伝えておいてくれ」と言い残して会議から退出。これを受けて事務局から「首相指示」として,NHKに対して新浪議員の提案内容が伝達されたものだ。



突然の指示にNHKの制作サイドは「理不尽すぎる」「脚本もキャストも全く間に合わない」として拒絶する構えを見せたが,経営委員会人事を握られていることから「無駄な抵抗は避けるべき」という苦渋の経営判断により,提案を受け入れることを決断。



こうして,2015年大河ドラマは急遽,「花燃ゆ」から「やってみなはれ」に差し替えられることが決定。

新たな出演者を集める時間的余裕もないため,「花燃ゆ」の俳優陣をそのまま流用して無理やり撮影に入ることとなった。
ただ,これから脚本を準備するのは不可能であるため,史上初の「筋書きのない大河ドラマ」として,全て出演者のアドリブに委ねた生放送での放映とすることも決定。
監督から出演者には,「キーワードは『サントリーウイスキー』と『やってみなはれ』の2つだけ。それだけの手がかりで,あとは諸君の自由なインスピレーションに期待する」というメッセージが伝えられており,皆一様に不安を隠しきれない模様だ。
また,「花燃ゆ」と比べて「やってみなはれ」で必要とされる出演者は大幅に少なくなることが見込まれるため,重要な役柄で出演する予定だった有力俳優らに割り当てる役が不足してしまう事態も発生。
本来はヒロインとして出演する予定だった井上真央さんや超大物・北大路欣也さんが「通行人A・B」として出演することで決着。劇団ひとりさんや壇ふみさんらに至っては,製作スタッフの手伝いに回され,それぞれ大道具・小道具係として働かされる異例の事態となっている。


どの程度の視聴率が確保できる作品に仕上がるのか,またその内容がどの程度サントリーウイスキーの売上げ増加につながるのか,全く予想は付かないが,とりあえず注目が必要だ。