特集・日本の協会第12回 日本経営危機管理士協会

全く不勉強で恥ずかしい限りですが,私,この世に「経営危機管理士」という資格が存在していることを本日まで知りませんでした。懺悔の意味も込めて,本日はこの協会,および「経営危機管理士」についてご紹介します。

ホームページによると,経営危機管理士の使命は,経営危機につながりかねない様々な問題の芽を、危機に至る前に計画的に一つずつ確実に摘み取り、企業の安定的発展を図ることにあるということです。そのため,各企業では「危機管理委員会」を設置し,その指導者として「経営危機管理士」を採用すべし,ということのようです。

経営コンサルタントとの違いがよく分からない」という私の心の声は無視して,このすばらしい「経営危機管理士」ですが,どうすれば資格を取得できるのでしょうか?この資格取得方法がまたすばらしいのです。

当然,検定試験に合格する必要があるのですが,全38問の試験に解答する場所は試験会場ではなく,あなたの自宅です。そう,受験を申し込むと,問題集と,解答用紙と,返信用封筒が送られてきます。自宅で解答するので,もちろん参考書籍等は見放題です。以下は本協会による説明です。

「本検定試験には、テキストなどの教材はありません。受験者ご自身で試験問題集に解答していただきます。その際、解答が困難な場合は最寄の図書館やインターネット等を利用し、答えを導き出すことも結構です。当協会では解答を探し出すための、手段や能力を重要視しており、これらが危機管理に対する能力開発を促進します。」

そして,この試験の最大のポイントですが,忙しい現代ビジネスマンが受験することを想定しているのでしょうか,なんと解答期限が「問題集が到着した日より1年間」という太っ腹ぶりです。

受験料8,400円を払って試験に合格し,登録料10,500円を払えば,貴方も晴れて「経営危機管理士」の資格を取得できます!
私は自分で勉強して取得するのは絶対嫌なので,誰か,取得してその内容を教えてください!よろしくお願いします。

ちなみに,合格して登録も終えた後,5,250円を払えば,経営危機管理士にしか着用が許されないというすばらしいバッジも入手できます!私,生まれてこの方,こんなものすごいバッジに出会ったことがありません。ぜひ誰か,チャレンジをお願いします。