深海調査船「しんかい6500」,海底人を発見−レアメタル調査の途中で

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希少金属レアメタル)獲得を狙った深海調査船「しんかい6500」が房総半島沖の海底で発見した「海底人」が,日本社会・経済を大きく変えようとしている。


原油をはじめとする近年の資源価格の暴騰は,資源輸入国のわが国にとっては死活問題ともいえるもの。

原油天然ガスについては,中東諸国や中国・アジア諸国との共同開発や出資によりある程度の対応を取ってきていたが,工業生産に不可欠なパラジウム,チタン,モリブデンなどのレアメタルについてはほぼ全量を輸入に頼っているうえ,産出国の意向もあり資源開発プロジェクトへの資本参加すら果たせていない状況にある。

このため,レアメタル安定確保のためには独自開発を手がけるしかないとして,政府では日本近海の海底調査を開始していたもの。


調査に当たったのは,有人潜水船としては世界で最も深い場所まで潜れる「しんかい6500」。

今年3月に房総半島沖150kmの場所で,水深4500mの海底を調査していたところ,カメラの前を人間のような姿をした生物が横切るのが確認された。このため「しんかい6500」は,海底鉱物の採取ミッションを中止,地上の許可を得て調査目的でこの生物を捕獲したもの。


この生物は,極端な水圧の変化でぐったりしていたものの,生命に別状はない状態で無事海上に引き上げられた。

外見も人間そっくりで,調査船に乗っていた東京海洋大学のスタッフによる検査の結果,えら呼吸であることと卵生であること等から魚類であることは間違いないが,それ以外はほとんど人間と変わらないことが分かった。頭部に水分を含んだタ
オルを巻けば2時間程度は呼吸に問題はなく
,地上でも十分生活していけることも判明した。


さらにこの生物は,外見だけでなく知能も人間をやや上回る水準にあり,明らかに人間の言葉を覚えようという強い意欲が感じられたという。
3日後にはほぼ日本語でコミュニケーションがとれるようになったことから,本人(魚)の意向を尋ねたところ,「陸上に興味があるので,もうしばらく滞在してから海底に帰りたい」「海底にはたくさん仲間がいるので,いずれ彼らにも陸上を見せてやりたい」という意向が表明された。


ただ問題は彼らの陸上での滞在費。学術研究という扱いだけでは,十分な滞在費用の確保は無理だと試算した東京海洋大学ら関係者が考え出したのが「海底人の人材派遣」
短期間の派遣労働者として陸上で働いてもらい,その賃金を陸上滞在費に充て,余ったおカネで海底へのお土産をプレゼントする,という仕組みだ。


この仕組みの導入を受けて,早速4月には新たな海底人15名が上陸,千葉県市川市の賃貸マンションでの共同生活をスタートさせた。


海底人は,深海4500mの想像を絶する水圧のなかで生活してきており,その分普通の人間をはるかに凌駕する忍耐強さを備えていると見られている。そのため,派遣先の全ての職場から極めて高い評価を受けており,中には「正社員としてこのまま陸上に残って欲しい」という要請を受けている海底人もいると言う。

こうした評判が伝わり,様々な企業から海底人派遣要請が大量に寄せられており,7月末には陸上で働く海底人の数は1万名(匹)を超える見通しとなっている。


この海底人らを房総半島沖150kmの地点から東京湾まで連れてくる仕事は現在,千葉県内の漁協に所属する漁船30隻が担っている。

燃料高騰と水揚げ不振,魚価低迷に悩む漁業者にとっては絶好の副収入となっており,他県の漁業者からも「ぜひ参入したい」という問い合わせが相次いでいる模様だ。
なお,この漁業者らの行動が「漁業」にあたるのか,「人材派遣」にあたるのかにより所管官庁が異なることから,現在霞ヶ関での調整も別途進められているという。


さすがに3ヶ月も陸上で暮らすと海底が恋しくなるのか,当初上陸した16名の海底人は6月末で海底に帰ることとなっている。

彼らが最後に「行きたい」と希望しているのが東京ディズニーランド。そして海底へのお土産でのダントツの一番人気は「任天堂DS」。いわゆる「脳トレ」にハマる海底人が続出しており,「ぜひ海底でも続けたい」というのが一番人気の理由だという。

ただ,任天堂によれば「DS」は,日常防水加工すら施されていない機械であるため,「このままではとても4500mの海底の水圧には耐えられない」として,最高で6000mの水圧に耐えられる新製品「DS海底老月」の開発に着手したという。


東京都内の労働市場は海底人の出現により大きく姿を変えつつあり,「海底人に仕事を奪われた」という若者らが抗議集会を繰り返している一方,「海底人の根性や忍耐強さを身に付けたい」と,海底への短期移住を試みる若者も登場し始めている。


この勢いで行けば,今後ますます日本社会に加わる海底人の数は増加するものと予測されている。

すばらしく仕事が出来る同僚や上司があなたの職場にやってきたら,海底人かどうかを確かめてみて,もしそうなら飲み会で「海鮮居酒屋」には決して誘わないなど,きちんと配慮するというのが今後の社会人としてのマナーの一つになりそうだ。