有楽町西武閉店後のテナント決まる


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有楽町西武の後継テナントをめぐる騒動が7日,ようやく決着した。



近隣の百貨店や専門店との競争に敗れ,今年12月に閉店されることが決まった有楽町西武については,都心の一等地であることから町全体の活気にも影響するとして,早期に後継テナントを固めるべきとの声が上がっていた。

このため,政府筋も親会社であるセブン&ワイホールディングズに早く後継先を決めるよう迫っていた。



最初に明らかになったのが日本最大規模の保育園とする計画だ。

銀座・有楽町界隈で働く推定8万名の母親・父親達をターゲットとして。総定員1万5千名という巨大保育園「こどもの殿堂」を「キッザニア東京」とのタイアップでオープンさせようという計画だ。


「こういうものを待っていた」と支持する声も多かったが,その前に立ちはだかったのが,「高層霊園」として分譲販売するというプランだ。

バブル期の土地価格高騰時に超郊外にマイホームを購入,通勤時間が2時間以上かかる40〜50代のサラリーマンにとって,地価下落後に都心近辺で自宅を購入できた部下達は羨望の的。

「自宅は無理だが,せめて墓だけでも都心に買いたい」という希望を持つ人は意外に多いとされている。

彼らをターゲットとし,有楽町西武のビル内に全4,500区画の霊園を作り,墓石・永代供養料込みで1区画500万円程度という,立地を考えれば破格の安さで販売するというプランだ。



まさに少子化問題と高齢化問題を象徴するプランが真正面から激突する形となり,いずれの陣営が勝利をおさめることになるのか,まったく予断を許さない情勢が続いた。



そんななか,結果的にこの議論に終止符を打ったのは脚本家の内館牧子氏。

永く横綱審議委員を務め,先日退任した内館氏は,全ての私財を投じて有楽町西武の入居するビルを買い取る契約を電撃的に締結。

日本相撲協会所属の全ての相撲部屋が入居できるよう全フロアの改装を終え,ほぼ無償という破格の条件を呈示し,各親方衆に引越しを促した。



内館氏は今回の狙いをこう語る。

「力士が出稽古をしなくなったのも,親方同士のコミュニケーションが悪くなって理事選でこんなにもめているのも,部屋同士が離れているせい。同じ場所に集まってコミュニケーションと稽古の密度を高めていけば,絶対相撲界は再生できる。そのためなら,私は全財産を投げ出しても惜しくない」



B2Fから8Fまでの全10フロアに,それぞれ2〜3の部屋が入居できるよう土俵・台所・大部屋・個室・大浴場などが設けられ,内館氏の要望どおり入居が完了すれば,700名程度の力士たちが早朝5時から,同じ屋根の下で激しいぶつかり稽古を行うことになる。

寒い朝にはビルから力士の汗が湯気となって立ち上る姿が有楽町の新しい名物となりそうだ。



有楽町界隈では「国技館に通う力士たちで東京メトロ銀座線の混雑がひどくなるのでは」と心配する声も一部にあるが,早くも「ちゃんこ専門店」「浴衣&足袋専門店」「徳俵パブ」等の進出計画が明らかになり始めるなど,伝統と流行が交錯する新たな街づくりの契機になるとして肯定的に受け止める向きが多いようだ。


有楽町の変化が日本経済にどのようなインパクトをもたらすか,注目が必要だ。