福岡市役所,「禁止令」のオンパレードに

注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。


飲酒が原因の不祥事続発に業を煮やした市長が全職員に「禁酒(自宅外・1ヶ月間)」を命令したことで有名になった福岡市役所が,さらに歩を進めようとしている。


禁酒令については,当初「勤務外の行動まで縛るのは人権問題」などと反発する声も多かったが,10日あまりが経過した現在,意外にも「普段の生活・行動パターンを強制的に変えさせられることで,新鮮な気分を味わえた」などとポジティブに評価する声が圧倒的になっている。
職員からは「今後も,毎月何かを禁止してもらい,マンネリ化する普段の生活をリフレッシュさせてもらいたい」という要望まで市長に寄せられているという。
これを受けて,同市の高島市長は31日の定例記者会見で,「福岡市役所・何かを禁止する1年間キャンペーン」を実施することを発表した。
開始は,現在の禁酒令が終了した後の本年7月からで,向こう1年間のラインナップは次のとおり。(カッコ内はその狙い)



7月 男性職員の長髪禁止
(原則として丸坊主とし,暑い夏に対応する市役所の姿勢を率先して示す)

8月 辛子明太子の摂取禁止
(地元が誇る「ご飯の友」を1ヶ月間我慢させることで,郷土愛を燃え上がらせる)

9月 公文書における漢字使用禁止
(難しい言葉の使用を禁止し,分かりやすい文書作成意識を定着させる)

10月 市役所内における外国語・外来語使用禁止
カタカナ語の安易な使用を禁止することで,言葉の持つ意味をしっかり考えさせる)

11月 役職名・苗字での呼びかけ禁止
(職員同士がファーストネームで呼び合うことで職場の融和と一体感を醸成する)

12月 忘年会での宴会芸「黒田節」の禁止
(定番過ぎる宴会芸を禁止することで,創意工夫の精神を養う)

1月 上司から部下へのお年玉禁止
(部下を甘やかしすぎる風潮を戒め,ピリッとした職場規律を生み出す)

2月 テレビ視聴およびインターネット利用の禁止
(氾濫する情報と距離を置くことで,公僕としての自己を冷静に見つめる時間を作る)

3月 会議の禁止
(事件は会議室ではなく,現場で起きていることを公僕として再認識させる)

4月 電車・自動車の利用禁止
(歩きながら街のあり様を肌で感じることで市役所としてなすべきことを考えさせる)

5月 市役所内トイレの使用禁止
水道光熱費を節約しつつ,トイレの神様に感謝を捧げる)

6月 自宅外での飲酒禁止
(原点に帰る)



職員からは,「独断で決めるのではなく,我々の意見も聞いてほしい」という声が上がっており,例えば「部下にお年玉をあげていた上司はどれくらい実在するのか」「宴会芸で黒田節を舞う人なんか見たことがない」などの質問・意見が寄せられているという。
ただ,高島市長は「これは私自身のリーダシップで決断すべきこと」として,変更には応じない構えだ。


一方,「入れ墨調査」で注目を集めた大阪市役所も「福岡に負けるわけには行かない」と,橋下市長が「市民に市職員の実態をきちんと知ってもらうため,毎月いろいろな調査をしていくことにする」と発表。
決して正しい競争原理が働いているとはいえないが,今後,どのような展開が見られるのか,そして市役所職員の生活や行動にどのような影響が出るのか,注目が必要だ。