理化学研究所がまた大発見−今度は「手相」で

注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。


先日,STAP細胞で世間を湧かせた理化学研究所理研)がまた,世紀の大発見を発表した。
今回の研究は,「新宿の母」など占い界のカリスマ達との共同研究という異色の内容。
金融行政を根本から覆すその内容に,世界各国の金融監督当局や中央銀行から問い合わせが殺到しているという。



手相は,生涯不変のものではなく,歳を重ねるとともに微妙に変化していくことが知られている。
理研が取り組んだのは「その微妙な変化からどのような情報が汲み取れるか」というものだ。


小谷佐和子さん(32)をチームリーダーとする本プロジェクトでは,連日多数の客の手相を見るカリスマ占い師「新宿の母」「銀座の母」「赤坂の母」「町屋の母」ら,いわゆる「母系」と称される占い師68人の協力を得て,5年前からそれぞれの常連客の手相データを時系列で収集。
同時に,当該客らの公私にわたる生活状況を詳細に追跡し,手相の変化と仕事や日常生活との間の関係を徹底的に分析した。


統計的に有意な分析結果がなかなか得られない苦悶の日々が続くなか,昨年6月,小谷さんは,「銀座の母」の常連客に某大手金融機関の役員3名が含まれており,彼ら3名の手相変化が,非常に似通っていることに気付いた。
「ひょっとして,所属会社の業況と何か関係があるのでは」
そう考えた小谷さんは,分析対象を金融機関役員に絞り,手を尽くして国内外金融機関の役員1,921名分の手相収集に成功。
その後も彼らの手相を,秘密裏に日次で継続的に収集するという,血のにじむような努力を重ねた結果,銀行の様々な経営指標計5,524種類の変化が,手相変化の解析で99.3%まで説明できるという驚愕の結果を得た。
「感情線の太さの変化≒自己資本比率の増減」「財運線の伸縮≒従業員離職率の変化」「生命線と知能線の末端間の距離の変化≒フィンランド向け与信額の増減率」など,その研究結果はデータ込みで27,000ページを超える膨大かつ詳細なものとなっている。


この研究結果を公表前に内々説明された金融庁は,激しい衝撃を受けた。
金融機関から膨大なデータを収集,詳細に分析して経営状況を把握して監督行政を実施している当局にとっての悩みは,分析に多大な時間を要することや,本当に正しい経営状況が把握できるのかという点。そんななか,手相だけで,欲しい情報がほぼリアルタイムで得られるという衝撃的な事実を受け,同庁では3月に「手相監督室」を設置することを決断。国内金融機関の全役員に対し,原則として毎日金融庁に出頭し,手相を登録することを義務付ける方向で検討している模様だ。
また,同庁職員10名を「東京易占学院」に短期留学させるなど,職員のレベルアップにも着手している。
この取組みの成否いかんでは,現在の国際的な金融機関監督の枠組みが覆ることになるため,欧米諸国の監督当局を中心に照会や視察申込みが殺到している模様だ。



今回の発表を受け,各金融機関では役員に対し,季節を問わず人前では手袋着用を義務付ける方針を打ち出す模様だ。手相がいわば「インサイダー情報」に該当し,株価に影響を与えかねないとの判断が背景にあるという。
今夏は,クールビズ姿なのに手袋だけはめている,という異様なビジネスマンをあちこちで見かけることになりそうだ。


STAP細胞の件を発表した1月29日,実は理研では「カエルの合唱には法則がある」という異色の研究成果も発表しているなど,その研究の幅はまさに無限大。
次の研究ターゲットが何なのか,注目が必要だ。