スカイマークの「A380」,中華そば「幸楽苑」が引取りへ−超大型経営計画の一環で

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エアバス社とスカイマーク社間のトラブルにより宙に浮く形となった完成済みの超大型機,エアバスA380機を,ラーメンチェーン大手の「幸楽苑」が引き取ることが20日判明,航空業界とラーメン業界に衝撃が広がっている。
これは,「幸楽苑」が20日発表した「長期経営計画」において明らかにされたもの。


スカイマーク平成23年に,A380を6機購入する契約を締結。

その1号機は既に試験飛行を開始する段階にまで来ていたが,近年の業績悪化等により購入代金支払が困難となり,エアバス社から契約解除を通告されたところ。
これを受け,既にほぼ完成状態にある1号機の行方が注目を集めていた。
一方の「幸楽苑」は,日本国内を中心に約500店舗を展開する,年鑑売上高370億円の大手ラーメンチェーン(東証1部上場)。1機当たり代金が400億円と言われるA380をなぜ畑違いの同社が引き取るのかという疑問に対して,幸楽苑の新井田社長が会見の席上語った要旨は以下のとおりだ。

  • 「長期経営計画」で当社は,5年後に売上高10兆円の巨大企業になることを目指す。
  • 今回購入するA380は,その目標に向けての飛躍と決意を象徴するもの。
  • 実際には空を飛ばさず,東京本社がある秋葉原の借地に据え置き,1階部分を本社オフィス,2階部分を旗艦店舗として活用する。
  • 空を飛ばないので,エンジン等高価な部材や飛行に不要な部材は全て取り外してエアバス社に返却するため,購入価格は極めて廉価。


新井田社長のこの説明中,A380以上に衝撃が走ったのは,「売上高10兆円」宣言だ。
売上高10兆円を誇る日本企業は,トヨタや大手商社など数えるほどしか存在していない。まして年商370億円の同社が5年後に10兆円を目指すというのはあまりに非現実的。
その後の会見ではこの1点に質問が集中したが,新井田社長は悠然と記者らを見渡し,次のように語った。

  • 日本で,ラーメンが食べられる年齢層の人口は約1億人。彼らが1日3食,365日食べるということは,1年間で1,095億食が消費されているということ。
  • 日本人の食事全体に対して,25%のシェアを当社が獲得できれば,1食あたり単価を400円としても,10兆円を超える売上げが狙える。
  • そのために今後5年間で,日本国内に,コンビニの全店舗数を上回る6万店を新規出店する。
  • 将来は海外進出を本格化させて,売上高100兆円企業を目指したい。


日本人全員が4食に1回は幸楽苑のラーメンを食べれば目標は達成可能,というこの発言に記者らは呆然。
「馬鹿馬鹿しい」という批判の声が相次いだものの,この会見を見ていてライバル魂に火がついたのが同じく大手ラーメンチェーン「天下一品」の木村社長だ。


「仮に幸楽苑が25%のシェアを奪っても,当社が残り75%のシェアを全部押さえれば,客単価の高い当社の場合,年間売上60兆円は行ける」と確信,早速ツイッターで「うちは60兆円企業を目指す」「こっちはクイーンエリザベス2世号を買う」と発信,天下一品ファンらを狂喜と困惑の渦に引き込んだ。


彼らの経営努力が実を結んだ場合,日本人は365日3食全てを幸楽苑か,天下一品のラーメンを食べて暮らすことになる。
このような未来図が果たして望ましいものかどうかを考えつつ,今後の2社の動向に注目が必要だ。