超クールビズで「ぺーパーレス」が進展?―意外な効果に各界が注目


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例年以上の猛暑に見舞われる可能性がささやかれている今夏。
通常のクールビズだけでは乗り切れないとして,一歩踏み込んだ対策を環境省が率先実施しているが,その意外な効果に注目が集まっている。


環境省が5月のゴールデンウイーク明けから導入したのは,オフィス内における「水かけ祭り」だ。
タイで旧正月に行われる「水かけ祭り」は,多くの観光客を集めることで有名だが,本場タイでも「オフィス内で常時水かけ祭りを実施する,という話は聞いたことがない」(在バンコク日本領事館)」という。

水の気化熱により温度を下げる仕掛けとしては「ミストシャワー」が有名で,熱中症防止対策として屋外施設などでの採用が目立っているが,「今夏はミストで乗り切れるほど甘くない」という見通しのもと,「水そのものをガンガンぶっかける」という,荒療治ともいうべき取組みが始まったものだ。


そんな取組みが始まった環境省内では,早くも予想どおりの混乱が巻き起こっている。
国会審議にかかる事前レクチャーのため大臣室に入った同省幹部は,説明内容が分かりづらいため苛立った望月大臣から,バケツ3杯分の「水かけ」を受けた。
慰労と受け止めるべきか,パワハラなのか線引きが難しい,この大臣による「水かけ」洗礼を受けたのは導入初日だけで15名にも上った。
排水設備がまだ装備されていない大臣室内は,深さ3?程度の床上浸水状態となり,また水がかかったパソコン・プリンター・モニター等がすべてダウンするという,これまた予想通りの事態が生じた。


一方で,「水を掛けられることで眠気が吹き飛び,仕事の能率が上がった」「どういうわけか,風邪をひかなくなった」等,業務効率や健康面でのメリットを指摘する声がある。
しかし職員らにとって最も想定外だったのは,「紙で資料を印刷しても,濡れて使い物にならなくなる」という事態だ。
そして,この問題をクリアするために,全職員が自発的に防水仕様のタブレットで仕事をするペーパーレス化が急激に浸透しつつあるという。
水かけ祭り導入から1か月が経過した6月8日現在,職員の防水タブレット普及率(自費購入分を含む)は96%という驚異的な水準を記録している。
省内では,全身びしょ濡れの職員同士がタブレットを片手に熱い議論を展開している様子があちこちで見られるようになっている。

同省における6月第1週のコピー用紙使用量は,前年同期比で実に98%減を記録しており,同省幹部は「28年度予算では,コピー機および用紙費を全廃する代わりに,全職員に支給するためのタブレット購入費を計上する」ことを検討している模様だ。


防水仕様タブレットの大量増産も視野に入るなど,経済面にも一定の好影響をもたらしそうな「超クールビズ&ペーパーレス」効果には,経済界も大きな関心を寄せており,視察に訪れてはずぶ濡れで帰っていく訪問者が後を絶たないという。


環境省内では,「この超クールビズを何月まで続けるか」という点が現在議論されており,「ペーパーレスのためなら通年で実施すべきではないか」という意見が有力になりつつあるという。
「水資源を無駄に使っていないか」といった声は少数派として黙殺されているなか,このまま1年中続くことになりそうな同省の超クールビズの行方に,注目が必要だ。