RIZAP,事業多角化へ乗り出す

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人気のトレーニングジム「RIZAP(ライザップ)」を運営するRIZAP株式会社は10日,本格的な事業多角化を開始すると発表した。


短期間で見違えるほどの「細マッチョ」ボディメイクを実現させるとして,大きな注目を集めている「RIZAP」は,「健康」と「自己鍛錬」ブームに乗る形で急成長,フィットネス業界の地図を塗り替える勢いだ。
しかし同社の瀬戸社長は「ブームに慢心すると,必ず足元をすくわれる時が来る。絶好調の今のうちに,当社の強みを生かした事業の多角化を考えるべき」として,数か月前から同社幹部に検討を指示していた。その内容が今回まとまり,公表されたものだ。

この日の記者会見で発表された経営プラン「オールラウンドRIZAP VOL.1 〜日本中を筋肉質にする〜」は,多角化事業の第一弾として「業務効率化コンサルティング」「財務コンサルティング」「政界コンサルティング」について言及。



「業務効率化コンサルティング」は,膨大になりがちな社内会議資料を,要点を突いた筋肉質でスリムな資料に変身させるというものだ。
この日の記者会見場でのデモンストレーションでは,文字だらけでA4版で40枚に及ぶ資料を,わずか30分で視認性に優れたわずか2枚の資料に変身させ,出席した記者らをどよめかせた。
本当にこれがあらゆる分野の資料に適用できるかは不透明ながら,関心を持つ企業が大きく増えそうだ。



「財務経営コンサルティング」は,「貴社の財務体質を2か月で細マッチョに変身させます」という同社のコンセプトをそのままコンサルティングに用いたものだ。
「2か月間の徹底指導で,バランスシートや損益計算書をゴリゴリの筋肉質に変化させ,ROEをはじめとする財務指標を劇的に好転させます」としている。
今回発表に先立ち,試験的に2か月の指導を受けた某社の場合,財務指標が驚異的に改善し,国内格付機関から受けていたBBB格の格付けが一気にAA格まで引き上げられる見通しとなるなど,その効果が推察される実績を見せている。
早くも数十社から照会を受けているという肝心のトレーニング内容は「企業秘密ですので」と明らかにしていない。
日本公認会計士協会等では,「会計上の不正指南が含まれている可能性がある」という観点で強い関心を寄せている模様だが,同社は「本物を求める当社に対する侮辱だ」と,これを強く否定している。



「政界コンサルティング」は,失言や不祥事が続き,国民の不信を買っている国政刷新を支援すべく,最も国民にアピールできる「議員定数の大幅削減」を支援するものだ。
歴代の首相が言及・約束してきたにもかかわらずいまだに実行できない議員定数削減だが,同社は「当社独自メソッドの活用により,2か月で衆参あわせて200名を削減できる」と自信を見せている。
「RIZAPならやれるかも」と期待する永田町関係者もいる一方,「削減される議員と人間のぜい肉を一緒にする気か」と,怒り心頭の代議士も少なくない模様だ。
実現までには相当な紆余曲折がありそうだが,もし成果を出せば,「維新の会」に代わる「日本政治刷新の旗手」として注目を浴びることは間違いない。


これらの新事業がどのような結果を生み出すのか,また新事業の第2弾・第3弾として何が打ち出されることになるのか,注目が必要だ。