特集・日本の協会第6回 日本ブータン友好協会

ブータン王国との友好を図る協会で,それ自体もよいことですが,この協会のすばらしいところは,ブータンで発行されている国営新聞「クエンセル」の和訳記事を紹介してくれている点です。この「クエンセル」は,日本の新聞や,テレビや,学校が教えてくれない次のようなことを私に教えてくれました。

  • ブータンでは野犬の増加が著しく,夜の遠吠えや狂犬病の増加が社会問題化していること。(この問題は「犬問題」と呼ばれているようです。)
  • 2007年に世界最大の仏像を建立する計画が着々と進行中であること。(仏像本体は中国で製作中で,完成してからブータンに輸送するそうです。)
  • ブータンでも携帯電話が急速に普及しつつあること。(ちなみに会社名は「ブータン・テレコム」だそうです。)
  • 日本人ボランティアが夫婦喧嘩の仲裁に入ったところ,夫に刃物で刺されて怪我をしたうえ,裁判では「夫婦喧嘩の仲裁に入ったこと」自体をとがめられて有罪判決を受けたこと。(ブータン刑法第158条が適用されたということです。)
  • あんなにヒマラヤに近い位置にあるのに,昨年ようやくブータン人で初のエベレスト登頂成功者が出たこと。(東京都民で東京タワーに上ったことがない人が結構多いのと同じでしょうか。)